動物医療用シミレーション教材
実験動物の国際原則3R
Replacement:動物から他の手段への代替
Reduction:使用数の削減
Refinement:実験技術の洗練
「動物医療用シミュレーション教材」とは、獣医師・動物看護士を育成する教育機関(大学・専門学校)の実習等で、
生体(動物そのもの)の代わりとなるシミュレーション教材です。
近年の動物愛護や動物福祉への意識への高まりを受け、生体を用いた実習は、学生実習であってもすべて「動物実験」とみなされるようになり、
3Rの原則によって動物への負担・苦痛の軽減を図ることが求められるようになりり、当社はその課題の解決に取り組んでいます。
「動物医療用シミュレーション教材」は、中小企業庁「平成28年度補正革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」や、
江戸川区「平成28年度 新製品開発・産学連携研究費等助成金」からの支援も受け、開発を継続しています。
人間の医療においては、既に塩化ビニールやウレタン材などの素材で疾病や看護・介護用の
人形を作成した代替教材を用いた教育が一般化されていますが、
動物医療の世界ではシミュレーション教材市場は大きく後れをとっています。
10年くらい前までは実習における生体の使用が許されていたことがその大きな理由ですが、
近年の欧米を中心とした世界的な動物福祉意識の高まりがあり、
我が国の獣医系・動物看護系教育機関においても生体を用いた実習への反発は年々高くなっています。
しかしながら現在、国内で代替教材を専門に開発する会社はなく、
海外製品も価格や品質、アフターケア等の面で代替教材としての必要性に応えられていません。
「それならば自分たちで作ってしまおう」
と私が帝京科学大学在勤中から研究を始め、定年退職後は(有)サンラボで開発を続けているものが、
「動物医療用シミュレーション教材」です。